ポートライナーへ乗り込み〜 戦場へと向かう。
行きに隣接する〜グッズ売り場専用スペースで軽く買い物をする。
関係者窓口で、チケット受け取ると…何と!前から4列目じゃん!!ラッキー☆
予想通り?の30分遅れでの開場は、長渕のLIVEでは珍しくもない(苦笑)。
遂に…足を踏み入れた〜この会場。ぐるりと見渡す場内は、大阪城ホールを一回り小さくした感じで、鹿児島アリーナを一回り大きくした位であろう。
注目のステージセットは、何と…T字型!!
あの…10年位前に、大阪・東京のみで開催された、アンプラグドLIVEでの形状を彷彿とさせる。
鼓動が高ぶる……
2夜限りの伝説のLIVEの幕が切って落とされる。
待ちわびた、男と女達の剛コールと手拍子が徐々に会場を支配していく。
スタンド〜アリーナへと人波のウェーブが場内を2周したあたりで、観客は総立ちである。
コールはやがて…怒号の如く〜こだまする。
16時20分。お馴染み〜イーグルスのテイクイットイージーが大音量で轟き‥暗転。
23分。祭りの幕開けである!
オープニングは〜福岡公演とも同じく…「SAMURAI」。バスドラの重低音が、古ぼけた体育館のように、床を伝い‥足から心臓まで、ビンビン響いてくる。音の厚みも更に増したかのような迫力である。
1曲目を終えて、顔を紅潮させた長渕が絶叫〜!
声が伸びている♪
ハンドマイクを手に〜T字型通路(花道?)を軽やかなステップで行き来する。
会場のサイズが適度で実にいい。一体感が生まれやすいだろう。
アコギを手にし、間髪入れず、"とんぼ"へ…"とんぼ"もあのドラマ時代より年輪を刻みながら深みを増している。
全観客の腕と体が揺れながら、人波が出来る。
長渕も客席を見渡し〜煽る。ボルテージ(熱)は上がりっぱなしである。
アコギで、見事なカッティングを聴かせながら…"俺の太陽"へ。軽やかに、コミカルに歌い上げる。
弾き語りツアーからの充実した跡が垣間見える。
弦が切れんばかりにかきむしる"巡恋歌"は、もう…フォークというより、完全にロックナンバーとしての凄みや力強さをヒシヒシと感じる。
見事なメロディーで優しく包み込むように奏でる、"シェリー"は新たな息吹を感じる。
途中〜長渕の長男(ヒップポップアーティスト!)の航が登場し…堂々としたふるまいで、1曲披露♪ 「親父には絶対負けません!来年は勝負します!」と力強く語って宣言した。ほほえましい〜一幕であった。
一転〜 "勇次"では懐かしいささくれた青春を歌う。
冬の神戸でも…"蝉"は鳴いた。
そして、長渕の故郷・鹿児島の象徴・"桜島"は〜今年、大噴煙したが…ここ神戸では、大噴火である。
無数の流星群の中〜"YAMATO(大和)"の魂を歌う。
長渕も僕らも、けがれなき…無垢な人生讃歌を共有する。
友情・愛情・絆の原風景を決して〜忘れる事なく、今を生き切る大切さを歌う。
息を飲むような戦慄の響きの"激愛"は情念の極みであろう。
ラストに歌った〜"Don't cry my Love"は、1つになっても1つになれない‥深く切なく、いつまでも心に染み渡ってゆくラブソングである。
「又会おう〜!」長渕が別れを告げる。
19時45分。終演。
一夜が幕を下ろした。
全27曲、3時間20分。
鳴り止まない〜剛コールが起こる。
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今日こうしてみると、長渕は…バンドを従えたスタイルでも、弾き語りスタイルでも〜両刀使いの魔術師の如く、変幻自在・唯一無二の圧倒的パフォーマンスを発揮する。
確固たる存在意義であろう。
長く続く〜余韻は、明日の来るべき…その瞬間へ辿っているかのようである。
明日は…どんなドラマが待っているのであろう。