今回のデリご予約地のすぐ近くに運良く☆〜(^^)、佐賀No1の超高級焼肉店【明月館・肉上手】があります。
即行きです(^^)
完全予約制+メニューのないコースのお店でして…電話予約の時点で、
「お任せ〜1万円位でいいですか?」
と、サラッと言われます(^^;)
"1万円位"と言う内容に、期待感とハズれた時の失望感が脳裏を瞬時に交差します(苦笑)
しかし…辿り着いた〜お店の建て構えを前に、それ相応の雰囲気ある重厚感を感じさせます。
ただ…どう見ても、焼肉店には見えません。和食か料亭のような佇まいです。
水も打たれています。
1万円のコース〜を基本に感じさせるに充分です。一瞬立ち止まり、たじろぐ程です(苦笑)。到底、一見客がすんなり入るような趣は皆無です。
"佐賀牛指定店"や、"食べログ2009ベストレストラン 至高の名店"の楯を入り口に見る事が出来ます。
こちらの【肉上手】の明月館は、佐賀市内に数店舗展開している〜「明月館」とは違います。元々、兄弟の血縁との事ですが…全くお店としては別物です。ただ、【肉上手】のすぐ近くにもノーマル「明月館」があり、間違える人も多いそうです(^^;)
さて…このお店の為に、今日1日何も食べずに来ました(笑)
店内に入ると靴を脱ぎ…カウンター席へ着座。
テーブル席はなく、他は全て〜個室仕様です。
個室からは、この世の市況と、この地にあって…"勝ち組"と思われる御一行による、謳歌する人生の高笑いが響いています(笑)
それなりの客層しか〜こない(これない?)お店である事は、違いないでしょう。
僕は例外的でしょうが(笑)
ところが…そんなお店のイメージと裏腹に、この道50年以上、いまだ現場で現役、還暦を過ぎても若々しさ溢れるH店主の強弱メリハリある〜職人と人間性を兼ね備えた素晴らしい懐も、このお店の魅力である事は僕が断言します。
※先だっての久留米「煙屋」の店主と同様のイメージです(^^)。メニューのプライシングは全く違いますが(苦笑)
そんな、店主から繰り出されるコースは……
どれも一手間加えたあとが伺いしれるモノばかり。
前菜数種(おかわりをついでくれます)、白菜キムチの酸味と食感、醤油のツケダレ、合わせダレ、ポン酢しかり……
地産地消の虎の子・佐賀牛をメインにした極上肉はカットも独創的。
"肉懐石"かのような世界観が広がります。
量は思った程ではありませんでしたが…カウンター席では、店主自らのレクチャーを受けながらの、福岡で言うところ〜往年の「たむら」や「游來」のイメージを連想します(^^)
押し付けがましくもなく〜適度に適切な心の距離感を感じます(^^)
聞けば…即座に的確な答えがくる、熟練の恩知も感じさせます。
〆に、店主が「玉子スープが好きって言いよったけん(^^)」と言いながら、しばし…入ってた厨房から出てきて〜玉子とじをのせた雑炊を出してくれました。
優しく心に染みるそうな味わいでした(^-^)
食べる僕に、「どうね!!?(^^)」と一笑。
この店主は、本当に根っからの生粋の人間味溢れる職人です。
強さと優しさ、逞しさと柔軟性を表裏一体で持ち合わせています。
歩んできた奇跡とキャリアを持って語られる、忘れられない人生論や…自らの武勇伝も沢山聞かせて頂き〜このお店の魅力に一役買っています(^^)
そうかと思えば…顔や肌の艶張りある風貌とは打って変わって〜1日40本吸うというタバコはコック服の胸ポケットに忍ばせ(笑)、カウンターの中でも作業が一息ついたら、スパスパやってます(笑)
こんなギャップも愛嬌にすら感じます(^^)