"ミスターPRIDE"の軌跡〜ここに極まれり。
シリーズ創刊を飾った、世界最強〜60億分の1「エメリヤーエンコヒョードル」に続く‥2号目の【MMA LEGEND】は。。。
PRIDEの立役者の1人‥「ヴァンダレイ・シウバ」。
日本人選手に17連勝し…"日本人主食"までと言われた絶対王者に君臨した男。
「PRIDEの為なら死ねる」とまで言い… PRIDEに忠誠を誓った男の中の男。
いつの時だって〜相手が誰でも戦う‥ハングリー精神溢れる戦士でもあった。
憎たらしい程の強さを誇り〜誰がシウバに勝つのか!?…と言われた時代から流れた時は、シウバに無情なサダメを課するまでに激変していった。
栄転と見られた戦場〜「UFC」で現在の、シウバは…生き残りギリギリの境界線をさまよっている。
そうした…シウバの過去〜今の燦々と輝く、闘いの魂を"深底"感じられるような1冊である。
また、こうして‥PRIDEの生ける伝説を思い起こすと、帰らない〜戻らない"あの時"を回帰してしまう。
あの時の"熱"が甦る…‥
しかし…シウバの日本最後の試合となった、2006年9月・埼玉スーパーアリーナで見た〜PRIDE無差別級グランプリ準決勝での、ミルコ クロコップとの壮絶な死闘を忘れる事はできない。
"脚(足)と拳のサバイバルマッチ"と称された一戦は…‥シウバが頭・顔面・眼・脇と、ミルコの絶頂時のバズーカ砲の如き、パンチとキックを無数に被弾し、鮮血に染まり‥原形をトドメないまでに変形した顔面になりがらも〜最後の最後まで立ち向かう、その"折れない心"こそ、戦場の勇姿そのものであった。
そんなヴァンダレイ・シウバを知れる。
格闘技ファンには避けては通れない、1冊でもある。