長渕 剛LIVE~新極真・鹿児島県体育館。
- 2012/11/25 17:43
「STAY ALIVE〜番外編ともいうべき、スペシャルLIVE!」
ギター1本の弾き語り〜アリーナツアーを終えた、長渕 剛が故郷・鹿児島で再び、スペシャルLIVEを開催!
しかし、今年は本当、長渕にかなりの時間とお金を投資?してます(苦笑)
長渕 剛と親交ある〜新極真会の緑 健児代表はもとより、鹿児島在住の新保支部長との友情により実現した今回のLIVE。
通常のLIVE形式とは全く異なり〜極真空手の大会中に開催という事で、前方にあるステージ(踊り場?)をそのまま使って行われる、まさに学園祭的LIVE!(笑)
余談ですが、LIVE前には長渕がふらっ~と客席から歩いて、本部席最前列に座り、演武や戦いを見てたりしました(笑)。
こういったLIVEは、今の長渕クラスともなると、似つかわない違和感ありありで、なかなかお目にかかれないだけに貴重でもあります(^-^)
舞台上は、普段の長渕イズムが反映された、徹底的に作り込みの成された〜舞台やライティングなどは、期待どころか、見る影もない程のお粗末な(((^^;)スタンド照明とスピーカーが幾つか積み上げられただけの、アマチュアレベルのセットです(苦笑)
これはこれで、観てる僕からすると〜かえってワクワクして楽しみになってきました(^-^)
極真空手の大会なだけに、全てが長渕ファンではない為、ノリやコール、ウェーブにも一体感やまとまりがなく、これはこれで微笑ましい(笑)
進行もその場しのぎのアナウンスで、まさに公民館に来た観客を煽るかのようである(笑)
ミスマッチかつ微妙なテンション極まりないです(笑)
そんな空気を切り裂くように、始まりのアナウンスがあり、暗転し…、ようやくどよめく場内。
いつもの[テイクイットイージー]のBGMも何も流れない中、ブラックデニムに紫のTシャツ姿の長渕がギターを片手に握りしめ〜ステージ左袖からふらっと姿を現した(((^^;)
致し方ないとは言え〜長渕にあまりに不釣り合いな舞台ではあるが(苦笑)、逆を言えば、骨格のみをさらけ出した、ごまかしようのないステージでもある。
""みんなーーっ!!!声出してみようなーーっ!!!""
と、咆哮した長渕の力強いストロークが奏でられ〜ギターの音色が粗い音響とスピーカーから轟く。
長渕自身は何事もないかのような、いつも通りの渾身的パフォーマンスである。
オープニングを飾る〜このイントロは、アリーナツアーにおいて、2曲目に持ってきた、アレンジ版[LICENSE]である。
と、思いきや……
"私の夢を〜〜" と歌う長渕。
戦 慄 が 走 っ た !!!………
僕がここ最近、己を自問自答し〜聴き続けていた [ 少年よ君は強くなる ] だーーーっ!!!
なんたる奇遇。
10年以上を遡るこの楽曲は、時をへて〜またしても長渕流ロックンロールへと姿を変えて、あの当時のツアー以来歌われている。
当時、長渕はこの歌に、おびた普遍性を祈り〜自身の中に内在してる鹿児島のあの時の"いつかの少年"だと綴っていた。
それを今ここで、少年少女から大人までの武道の道を歩む者への讃歌として、歌い放っている。まさに"正拳の歌"である。
この時点で、今日のLIVEはこの大会に出場した、真っ正面から、足と拳を交える〜少年少女から大人までへのメッセージやエールを意味する選曲をもってきた事が伺い知れた。
続く、MCでは新極真会への敬愛と感謝の意を伝え〜これまたレアな[涙は大切な君の友達だから]へ。一番のみをカラオケスタイルでしっとりと歌い上げた長渕が心底から満面の笑みを浮かべる。
そして、[HOLD YOUR LAST CHANCE]へ。今日も尚一層、力強く歌い上げている。年輪を刻んだ〜体育館の床を伝い、心底までズッシリ響いてくる。沸々と沸き上がるエネルギーを感じずにはいられない。
続いて、今LIVEならでは!の[新極真会の歌]。長渕が新極真会、そして緑さんらへの友情の証、応援歌として捧げたこの曲は一般発売すらされていない音源で、新極真会ルートでしか入手できない貴重な楽曲でもある。場内の空手家たちが歌に合わせ〜掛け声を入れる。この曲も通常のLIVEではまず聴けない、もう次はいつ聴けるかも想像すらできない1曲である。[新宮霊園の歌]のような幻的・歌でもある(苦笑)。
そして、美しい旋律を奏でながら〜[Tomorrow]へ。先だってのアリーナツアーで、その良さを再認識したメロディーと詩。歌の温故知新を改めて身をもって知りえる。
そして、まってました!の[STAY DREAM]。ハンドマイクで、アリーナツアー同様、"お前もオレも"、奮い立たせるチカラに満ちたまさに〜歌い殺し的・LIVEテイク。
ここで、いったん引き下がった長渕がすぐステージに戻ってきた。
高らか[乾杯]を歌う。老若男女〜それぞれの人生の断片を掴むように迫りくる普遍性と光に満ち足りた"ザ・日本SONG"。
最後のフィナーレを飾るに相応しかった。
全7曲。
友情の証である、大会に花を添えるとのLIVEであったが…長渕らしさが充分に感じられたLIVEであった。
ある意味、選曲的にもサプライズで〜イレギュラーなスペシャルLIVEでもあり、鹿児島まで観に行った価値は充分すぎる位あった。
時と時代は刻々と移り変わり〜流れながらも、"昭和の権化"とも例えられる長渕は、世界で一番、"少年らしさ"を忘れていない50代かもしれない。
まだまだ、研ぎ澄まされた鋭利で純粋な感受性にも、いささかの衰えもない。
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♪♪♪[少年よ君は強くなる]
私の夢を汚さないで、
あの人の不安を借り物にしないで、
赤裸々な嘘なら、追いつめたりしないで、
うずくまった背中に、悲しみを感じるのだ。
誰かの決め事に、とらわれないで、
不自由な苦しみを、さえぎらないで、
無限の星、数える人たちを笑わないで、
満ち欠けた、白い月に恋をしようよ。
少年よ、君は、君を甘やかさないでおくれ
露骨な怒りなら、むきだしで、どうか噛みついておくれ。
悔しさに明け暮れ、夜通し泣き続けたら、
少年よ、君は今より、確実に、強くなる。
私の真実に、黙って触れないで
あの人の涙を、あわれんだりしないで、
本物の勇気を、ひがんだりしないで、
けたたましい息吹に、命を感じるのだ。
心のままに、吹く風に乗り、
気まぐれな空へ、飄々と舞い上がれ、
私はさまよえる、季節の流れ者、
砂嵐の荒野、獣の瞳になりたい。
少年よ、君は、決して流れに、のみこまれないでおくれ、
血まみれで生まれ来た意味を、決して、あなどらないでおくれ。
育った街を切り捨てて、海を越え〜自由を掴んだら、
少年よ、君は今より、確実に、強くなる。
少年よ、君は、決して流れに、のみこまれないでおくれ、
血まみれで生まれ来た意味を、決して、あなどらないでおくれ。
育った街を切り捨てて、海を越え〜自由を掴んだら、
少年よ、君は今より、確実に、強くなる。
少年よ、君は今より、確実に、強くなる。
♪♪♪長渕 剛。
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♪11・25鹿児島県体育館・セットリスト♪
開演・16時22分。
1・少年よ君は強くなる
2・涙は大切な君の友達だから
3・新極真会の歌
4・HOLD YOUR LAST CHANCE
5・Tomorrow
6・STAY DREAM
アンコール
7・乾杯