秋田のS水という男。
- 2012/06/13 22:37
最近、目を通したある本の中で、[怒り]は人生における〜不要論を説いていました。理屈ではわかりますが…それでも30代の僕にはこの福岡や、狭い業界と縦横の世知辛いしがらみもある中で、キレイ事では済まされない事象が起こりえます。40代で[怒り]を押し殺せるようになりたいとは思いますが、まだ30代の僕は[怒り]をプラスエネルギーに変えながらでも進むしかありません。
そんな中……また、言いたくない?言わなくていい?事を言います。
久しぶりに、いい年した、経営者としても人間としても、"最低最悪"と呼ぶに相応しい男と会ってしまいました。
ホットフィールズはお陰様で〜目下、好調中につき、拡大展開中ですが…一方で色んな話があったりします。
その中で思い起こす、それは去年の年の瀬も押し迫った〜年末。
突如、秋田から1本の電話がありました。
電話の主・S水○明というその男、秋田で2軒の焼肉店を営んでいる会社の社長でした。
電話の向こうから一方的に、我が〜「ホットフィールズ」を秋田でやりたいとの話しをしてきました。何を言うのかと、まぁ…話し半分聞き流していると〜結果的に、不謹慎にも震災の影響の話まで持ち出し、経営難で、社員の生活、向上を考えての結果がBBQデリバリーだという言い回しで情的にも訴えてきました。
「一番良さそうなホットフィールズさんと手を組んで、ぜひやりたいです」
とも。で…………
「福岡に行きますので、会ってください」と……
それから約1週間後。
S水は福岡にやってきました。
せっかく福岡まで来てくれるのならと、僕も日曜日ではあったものの…計8時間の時間を割いて、博多駅近くの八仙閣で初めて会ったのです。
初対面でしたが、誠心誠意を持って、会談だけでも約5時間を持ちました。
その後…僕は「田無羅」と、もつ鍋「やま中」を接待し〜そこでもじっくり話しました。
そんな時間の中で、資料や販促物的なモノは一切渡しませんでしたが…聞かれた事には僕も丁寧に受け答え(今思えば、僕の人柄の良さ(笑)につけ込んで〜の聞き込みの作戦だったかと思います)、この人は純粋で真摯な人間性を持った人だなぁ…と思い込み、前向きになりました。
ただ…そこはビジネス。仮に提携であっても、キッチリ説明し、共にやる上での条件は提示させてもらいました。
それから先は…電話やメールで1、2度やりとりしただけでした。
それから…3ヶ月たった3月。
この間…S水からは、何の音沙汰も連絡もなく、たまたま見つけた〜同業他社の情報で、秋田で宅配BBQサービスが始まるという内容記事を見つけました。
すると…何と!それが、S水でした。
僕にとっては、寝耳に水の話しで…早朝、寝ぼけた目覚めが一気に覚めました(@_@)
僕に一言もなく、同業他社に寝返ったなぁ…と思ったと同時に裏切られたなぁと瞬時に思いました。
その記事からは、僕が感じた同様の、「わざわざ秋田から来てくれた」「熱意の伝わる」など……僕に対してしていた同様の、八方美人パフォーマンスを演じた様が伺いしれる内容でした(苦笑)
僕は、S水にメールを送りました。
「○○○でやるようですね。別にかまいませんが、僕には一言もなかったですね。そのお年で、ビジネスや人間の道理としてはいかがとは思いますよ。」
と。すると…清水は信じられない開き直りともとれる返答をしてきました。
「数社と交渉し分相応の選択をしました。結末を詫びるお手紙もすでに送っています。お気持ちは察しますが契約以前の段階であの様なメッセージは残念です」
と。
最初に僕(ホットフィールズ)とでやりたいと言いながら寄ってきて〜実は数社と交渉していたなどと慇懃無礼極まりない事実を明かしたのです。
僕以外にも僕同様の侮辱的扱いをされた方がいるという事です。
ようは……何人もの女性に、「君だけが好きだよ。結婚しようよ」と言いながら〜近づいて、関係を持って、その気にさせといて…後々に、やっぱり他の一番好みのあの女性にしたんだ。と言わずに消えるようなモノですね。S水もそんな不純レベルです。
僕は…「数社と交渉しているなど聞いていませんね。最初はウチとやりたいと話に来たでしょ?失礼ですよね。手紙など後の祭りです。契約前の問題などではないでしょ」
と返して以来、返答はなく……
その後…例の"結末を詫びた手紙"とやらの詫び状が届きました。
手紙ではなく、ハガキでしたが(笑)。
そこには、謙虚に偽善めいた内容が綴られており〜自分の都合の悪い事(他、数社と交渉や…他社と契約したなど)には一切振れられておらず…以下の内容でした。
「前略
その後いかがお過ごしですか? 突然の電話での申し込みにもかかわらず、来福を暖かくご承諾していただき、さらに、詳細な打ち合わせや福岡の名店を紹介していただくなど、ご丁寧な対応に痛く感謝したことを今も鮮明に記憶しております。その後、新事業をホットフィールズというブランドで展開するための融資や人材等、何度となく四方八方手を尽くしました。九州一円に展開されているノウハウがあれば東北一円でも可能と判断したからです。しかし、残念ながら提示された条件ではどうしても手が届かなく、万策尽きたというのが正直なところです。
所詮秋田のしがない焼肉店です。背伸びしすぎて後戻りのできない失敗をするより、自分たちができる事を確実にやることの方が今の現状です。ただ、せっかくの縁をこのままないがしろしにしたくもありません。ぜひタッグを組みたいと思っているのも事実です。フロム福岡のビジネスを展開できるようであれば、真っ先に連絡させていただきます。末筆にはなりましたが、くれぐれもご自愛ください。またお会いできる日を心から願っております。
草々」
この詫び状の内容と携帯メールの内容も矛盾しまくっており、都合良く〜インチキ役者よろしく立ち回り…逃げた、小作な男の幼稚性が浮き彫りになっています。
「万策尽きた」「条件には手が届かなかった」とは言う割には、僕に途中報告や交渉の相談の一言もなく…計画的なる他との交渉は明らかで、嘘の詭弁をさらしながらも、僕とまた手を組みたいなどと馬鹿げた戯言を吐いています。
いっその事、堂々と正直に、都合がついて他社と契約したと言った方が潔かったのです。
お金の問題ではありません。S水は許せない不義理です。人間道としても、ビジネス道としても。
電話の1本もなく、ハガキで都合良く〜苦し紛れに済ませようとする魂胆も、経営者としても失格の烙印的人間性そのものです。
僕が同業他社でやることを突き詰めなければ、自らが明かさずに今回の件を終わらせていた事でしょう。
その後もまた、ハガキを送ってきてましたが、後の祭りです。
こんな愚劣極まりない〜S水の元で働く社員やスタッフがいたたまれません。
また1つ、あっさり消えきらない傷が心に残りました。
自分の一方的都合で寄っていった相手に対して、思いを踏みにじり、裏切った…S水という人間。
こういう〜表で笑顔、裏で舌を出しているような人間は何をしでかすやら、いつ裏切るかわかりません。所詮、焼肉店が経営難でBBQデリバリーをやろうとする位の動機ですから(笑)
今に思えば、初対面時から半信半疑でして、提携しなくて良かったとも思います。後々のトラブルが目に見えています(苦笑)
S水が契約した、提携先の所が気がかりな位です。
まぁ、こういう人間にはいつしか、バチが当たるでしょう(笑)
バッドラックだ!
僕が受けた心の傷は簡単に消えないし〜忘れないから。
また、一層〜シビアに頑なになるでしょう。
人は傷ついて、優しくもなれるかもしれないし、強くなれるのかもしれません。
去年から、東日本大震災における〜生と死の狭間で、人生の尊さや儚さ、人間の生命力について考えたりする中にあって…人の痛みもわからない、私利私欲極まりない、こんな人間が東北にいることも僕には小さな悲劇とも言えます。