16・BARナビ。
- 2011/09/20 23:18
「どんな一流のBARテンダーでも、これからはお酒売りだけではやっていけない?」
閉塞感漂う〜昨今のBAR業界にあって…依然、旧態然たる風習にどっぷり浸かり、水商売的匂いのぷんぷんする、店やバーマンが多い気がします。
中洲の、ホテル上がりのバーテンダーによる〜オーセンティックな某有名BARでも苦戦する時代だったりします。
飲食業界全体とて、未曾有の不況不景気で、廉価なお店間ではデフレ競争に。
高級店は、客数の減少が頻繁的である昨今にあっても、BARでは今だに、不明瞭かつ曖昧なプライシングも存在し、いわゆる〜"どんぶり勘定"的運営そのものも存在します。
経営者的才覚やビジネス感覚とはかけ離れた〜何となく…でやれる"飲み屋"的発想。
いつの時代だって、確かにそれらお店とバーマンは存在します。
自身の技量や経営力を見極めきれない中〜以外と簡単安直に、オーナー独立する人が多いのもBAR業界の特徴でめあります。
BARに限らず〜飲食店の経営者にアジャストしていないシェフやバーテンダーの事も多く指摘されもし、雇用者としての方が、引き出されるチカラと魅力が発揮される人も多いハズです。
「作り手であっても、経営者ではない」
世にこれほどのお店や会社がありますが、会社員や飲食店スタッフの大半が起業独立しないのは、今に安住し〜それ以上を望まないか、リスク回避で夢を見ず〜勝負はしないのどちらかでしょう。
僕も、この十数年〜常に一方で… 裏切り・挫折・失望と、勇気・希望・理想・自分らしさの狭間でもがき続けながら…自分も飲食店の経営者に向いてないのではないか?と思ったりもしていました。
ただ…そう思うからこそ〜やるべき必然性が認識できたりもするのですが。
しかし…近年の若者のアルコール離れと、飲酒取り締まり強化が、深刻なBAR業界の死活問題となっている中、結局、やはり…変貌する時代に最適な改革すべき意識とセンスもなければ、新たな顧客獲得と業界の底上げも不可能でしょう。
それが、BARマンにとって重要課題であり〜その上で、新たな価値を創出創発しなければなりません。
お酒を売る事は当然出来なくてはいけませんが……それ以上?の、"それ以外"も不可欠であるという事でしょう。
トンネルの中から、かすかな光を〜遠い先に見ながら進むようなBAR業界。
「世に〜明けない夜明けはない」
とも言いますが〜BAR業界はいかに。
BARとお酒が好きな人間は、こんな時代を生き抜かなければならない宿命とも戦っています。