長渕〜「SONGS」感想♪
- 2011/07/13 23:45
NHK「SONGS」見終わりました………
長渕 剛の年輪を刻んだ〜深く、擦りかすれた声のナレーションで始まった番組の冒頭から戦慄が走りました。
東日本大震災の被災地を訪ねた1回目の訪問時からの映像〜スタジオでギター1本で歌った「乾杯」はしっとり見事に歌い上げた♪
そして、再び訪れた被災地・石巻で…復興ソングでもある新曲「TRY AGAIN for JAPAN」を大コーラス隊と熱唱♪
そして、ドラマは最後に待ってました………
長渕のナレーションで入り〜ラストにスタジオで歌う曲は「お家へかえろう」2011年ヴァージョン。
これが成す、重く深き意味をわかる人は数少ないであろう。
この歌は………
遡る事〜21年前の1990年、ベルリンの壁が崩壊した翌年、長渕 剛が紅白歌合戦に初出場し…前例のない"1人で3曲を歌う"。
ベルリンからという〜前代未聞のその時。
「恥ずかしい話ですけど、今の日本人、タコばっかりですわ!」
などと…天下の[紅白歌合戦]で、仕事の捌けない人間の裏舞台をトゲトゲしく、真っ向吐き捨て‥"暴挙"とまで言われ、NHK出入り禁止とまででっち上げられた。
この時……長渕は「乾杯」「いつかの少年」と共に、この「お家へかえろう」を用意していた。
しかし…NHK側から、歌詞にある「国会議事堂に‥しょんべんひっかけて〜」が良くない と却下になり、当時は差し替えた新曲「親知らず」を歌ったというエピソードがある、言わば〜いわく付きの歌である。
それを、2011年ヴァージョンとして、今日…「SONGS」で歌った。
と言うより…NHKで歌った。
「国会議事堂に‥しょんべんひっかけて〜」を込めたように、力み気味に吠えているようであった。
昨今の、時代や政治・経済を風刺しながらも〜 これは、まぎれもなく…長渕 剛がNHKにつけた、21年目の落とし前そのものであった。
思えば…1994年に「Captain of the ship」と言うアルバムとタイトルソングを引っさげたツアーの前半戦で倒れ〜入院し、中止になった汚名も、10年後の2004年…あの伝説の桜島オールナイトコンサートのラストソングとして画竜点睛、朝焼けの桜島に向かって歌い放ち、見事なまでにケリをつけた。
こうしながら〜倒れても、叩かれても、負けても、失敗しても‥それで終わらない、過去を払拭・清算してきた、長渕の強靭な不屈の精神を幾度も目の当たりにしてきた。
だからこそ〜
全てに対して………
全てを肯定として……
TRY AGAIN !
for JAPAN !
そのものである。