3・BARナビ。
- 2011/01/09 23:35
「BARの今後」
たまに、会員様や知人などから「BARやりたいんだけど…」などと、依頼業務の相談を受けたりします。
ボクは真っ先に…「やめた方がいいですよ」と、助言します。
何故なら…ただでさえ〜厳しい飲食業の中にあって、今や、今からのカフェやBARは〜成功どころか、継続すら困難な業種の筆頭とも言えるからです。
母体資本があり…税金対策で、赤字垂れ流しOKなら別ですが(^^;)
今回、カフェは割愛しますが……
BARは単純明快です。
これは…まず、幾つもの市況の悪さが挙げれます。
(1)まずは…ご当地、福岡で数年前に起きた〜飲酒事故による、以後の罰則強化による打撃。
(2)若者の酒離れ。これは推測も含みますが…携帯やネットなどを例に挙げても、'今から,を担う若者には飲食やお酒以外に使うお金が多すぎるのです。
(3)若者のBAR離れ。一昔前のようにBARカウンターで、夜な夜な毎晩お酒を飲みながら…止まり木的に人生などを語り合うなどという趣向は今の若者には皆無でしょう。「お酒は肩肘張らずにカフェか家飲み」なんて人も多いでしょう。少なくとも…お決まりのJazzが流れる店内で、リーゼントやオールバックで白いタキシードや蝶タイをしたBARtenderから、ウンチクなどを聞きながらお酒を飲むなんて、壊滅絶滅的世界観でしょう。
(4)お酒自体の価値の低下。ボクが学生時代には、BARに行かないと…飲めない、知れないなんていう有り難く飲まれていたのがお酒でした。時代は変わり…ネット流通や規制緩和でお酒は誰しもが、簡単に入手出来るモノとなりました。原価をお客様も知りだしたというコトでもあります。※カクテルは例外点がありますが…
(5)近未来的に施行されるであろう…飲食店の全面禁煙化。これは〜BARにおいては、少なくともプラスではありません。
(6)僕的には…雰囲気や空間にも演出上、コストがかかる場合が大抵なBARにおいては、不透明なこれからの時代に償却が難しくなっていく可能性も懸念されます。
ざっと…簡単に挙げてもこれだけあります。
これからのBARに不可欠なモノは…お酒は当たり前。売り方・提案の仕方。人間力。お酒以外のウリ。他にないモノコトがある。
これらが明確に簡潔に伝わらなければならないと思います。
10人10色という例えがありますが……100人が100人「良い」なんてモノコトは存在し得ないはずです。
好き嫌いがハッキリする位でいいのかもしれません。
多少なりとも、個性・独自性は必要です。
呪縛のようなBAR業界独特の常識にとらわれず、先人の後を追わず、先人の追えなかったとこを見据えてこそ、開ける道もある。
今からの新時代のBARは、そこにあるコトを願ってやみません。