傷つき打ちのめされても長渕 剛。
- 2014/07/01 14:32
長渕 剛~4枚組・ベストアルバム「傷つき打ちのめされても 長渕 剛」 がリリースされました。
あの「HOLD YOUR LAST CHANCE」のフレーズを自身にあてがったタイトルバックであります。
実際、長渕のベストアルバムやシングルコレクションは、過去にも何作も出ており~正直、新鮮さや物珍しさはありませんが……、今回は、長渕自身がセレクトしたのは勿論、シングルコレクションの他に、[生きる詩(ことば)たち]、[怒りの詩たち]、[叫びの詩たち]という、長渕の歌らしい、真骨頂を3本仕立てのストーリーとして、構成してます。
「いつかの少年」が入ってないのが残念ですが、マニアックかつコアな選曲も垣間見え、長渕の本質や詩魂がヒシヒシ感じられます。
そして、今回の目玉は何と言っても~あの当時、"世界初"と言われた、センターステージでのギター1本・LIVE「86~87’ STAY DREAM」の大阪城ホール公演を、"オフィシャルブートレッグ"・DVDとして付けているマニア歓喜?のレア特典です。
なんでも、いままで、陽の目を見なかった~お蔵入りの秘蔵物テープを誰だかが探しだしてきたそうです(笑)
で、これを付帯したいう訳です。
これで、購買欲アップ↑↑↑という訳です。
まだ、けれんみのない~若かりしき頃の衣装もダサダサ(笑)の長渕ですが、一途な歌を真っ向聴かせる様は、今も昔も変わらず。
そして、このベストアルバム4枚目の「叫びの詩たち」ラストを飾るのが~長編大曲[Captain of the Ship]です。
この曲がタイトルにされたアルバムがリリースされたのが、20年前の1994年。
今とは違い、ファンとして~長渕に狂ってた?、信者?だったかのような当時の僕でありました(笑)。長渕と一緒に写真を撮ってもらって、はしゃいでいたりしました(苦笑)。今は、"ライバル"と思ってます(笑)
当時、体調不良でズタボロ状態の長渕は、このツアーを僅か~3回のみでキャンセル(中止)し、入院。無念の未完結ツアーとなってしまいました。その中止前のラスト3公演目の岡山でのLIVEを観た僕は、非常に貴重でありまして、その後、この「Captain of the Ship」という曲は、通常のツアーでは、コンセプトやカラーが違いすぎ、歌われることはありませんでした。
その暗黙を打ち破ったのが、あの伝説の"桜島オールナイトコンサート"でした。
桜島に朝陽が昇る、そこに向かい~ラストに歌い放った、「Captain of the Ship」は、あの倒れて中止になった~あの時から、ちょうど10年の月日を数えた、"落とし前"そのものでありました。
そして奇しくも、その桜島オールナイトコンサートから、ちょうど10年目の今年、このベストアルバムのラストを飾る~[Captain of the Ship]は、まさに、このタイミングで、このツアーで歌うべくしての暗示であります。
長渕が10年に1度しか歌えない~[Captain of the Ship]。
必ずや今回のツアーで歌うと信じて疑いませんが……もう今回、逃すと、次にいつ聴けるかという確証などありません。
そんな思いを寄せながら……最後は、
"お前が舵を取り、生きて、生きて、生きまくれ!"
という、[Captain of the Ship]の詩で結んで終わりたいと思います。