雨にも負けず。
- 2013/05/04 23:07
今回の仙台出張前後に、東北の偉大なる〜詩人・宮沢賢治のあまりに有名になった、この詩を目にし、口にし続けたりしています。決して色褪せる事なく、今の時代だらこそ、また光輝いているように思えます。心が洗われます。
「雨にも負けず」
雨にも負けず、風にも負けず、
雪にも、夏の暑さにも負けぬ丈夫な体をもち、欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている。
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ、あらゆる事を自分の勘定に入れずに、よく見聞きし分かり、そして忘れず、野原の松の林の陰の、小さな萱ぶきの小屋にいて、東に病気の子供あれば、行って看病してやり、西に疲れた母あれば、その稲の束を負い、南に死にそうな人あれば、行って恐がらなくてもいいよといい、北に喧嘩や訴訟あれば、つまらないから止めろといい、日照りの時は涙を流し、寒さの夏はおろおろ歩き、みんなに木偶坊(でくのぼう)と呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず、そういうものに私はなりたい。