本日の本……62
- 2010/02/27 23:45
世の不況は…経済にとどまらず、格闘技界も例に漏れません。
あれだけの栄盛を誇った〜世界最強を決める、最高峰のステージ【PRIDE】がまさかの崩壊後は、あのエモーションはアメリカの【UFC】に完全に移り変わってしまった。
そんな日本の格闘技界・氷河期時代を象徴するように、月刊誌【格闘技通信】も遂に休刊(事実上の廃刊)となりました。
現K-1代表の谷川氏が、編集長を務めていた時代の事は広く知られており、その影響力が格闘界に与えた〜功績は多大なるものであったがゆえに、現職への栄転となった伏線があります。
そんな…【格通】の最終号は、回顧的〜ストーリーで綴られた内容となっており、様々な格闘家のフォトに懐かしさを覚えます。
と同時に【格通】の終刊というより…格闘技界の現状を見た時に、センチメンタルなやるせない気持ちも湧き上がってきたりもします。
そんな中で…一際〜目を引いたのは、当時の【PRIDE】の社長であり、格闘技ブームの立役者の1人であった、榊原氏が久々に格闘技雑誌の取材を受け〜コメントしている記事です。
現在は沖縄でサッカーチームの普及に精魂傾ける榊原氏が、「ドリームステージエンターテイメント(通称:DSE)」という名の会社名で【PRIDE】を開催していた時代は、その文言を地で行く…、素晴らしいファイターと一丸になり〜その放出されるけたたましいエネルギーから、興奮や感動、心地良いテンションをもらっていた。
忘れられない〜名言や発言も幾多もある。
【PRIDE】最後の大会でのリング上で話した…榊原氏のコメントは忘れません。
「この10年間…毎日、1日20時間位、PRIDEの事を考えながら、やってきました」
と…‥
戦慄。。。脱帽。。。
この男もまた…当たり前に圧倒的〜エネルギーを注いでいたのである。
冷静沈着…冷徹なまでに落ち着き払った男の内面に宿る、燃えたぎる炎を感じた瞬間でした。
こういう…1つ1つが、僕をまた奮い立たせます。
「ファイヤー&アイス」
榊原氏に似合う言葉である。
もう格闘技界に戻る可能性は低いであろうが… その期待は持って〜待っていたい。
今号で、榊原氏が投げかけた"警笛"は…日本の格闘技界へのそのものである。
榊原氏には、賛否両論ある格闘技ファンであろうが…僕は1エンドユーザーとして、幸せな時間を過ごさせてもらった事に感謝は尽きない。
榊原氏は、まだまだ…果てぬ〜夢を見据え、サッカーの世界でも情熱家として邁進するのであろう。