売上か、利益率か。
ビジネスの着眼点はどこに重きを置くか?
飲食業や飲食店を見ていると…目に見えるイメージと、裏側の真実のギャップに驚く事(慣れもしてきましたが(苦笑))が多々あったりします。
天神・大名あたりで飲食店や美容室、アパレルの1店舗あたりで、"月商1000万"が1つの壁と言われたりするのは、10年以上前からです。
それが達成出来てるお店が当時から意外と少なかったりする現実に、福岡のキャパシティを感じたり、世知辛い店舗ビジネスの在り方を感じたりもします。
そんな中、今でも忘れない事象があります。僕が愛して止まない〜天神の某定食屋さんが、当時1つのビルの上下階にあり…天神屈指の人気店として連日、2店舗とも行列を成す光景がありました。
ところが…その内、1店舗が行列が連日出来ていても、赤字だったという信じられない実態。。。
やがて、その1店舗は閉店しました。
端から見ると、全く持って…理解不能としか言いようがないでしょう。
飲食店って…俗に言う、"流行ってる" と言われるお店でも、薄利多売で利益が薄かったり〜ビジネスとして弱体的であったりもする現実。
飲食を生業とし、成業(ビジネス)させるという難しさ。
そして、盛業させ続け(ロングセラーし)なければなりません。
"飲食店(少数経営)"は職人、"飲食業(多店舗展開)"はビジネスマンがするモノだと思うのも僕的持論にありますが……
スタッフを抱えないといけない飲食店にあって、例えば…5名以上のスタッフで20〜30席のお店が月商400万〜500万。流行ってる繁盛店と見えるお店があるとします。
しかし、この手のモデルですら〜全て経費等を差し引くと…10%(40〜50万)も残らないなんて事も多々あります。
一方で、スタッフ2〜3名で…月商250万しかなく、流行ってるなんて見えないお店で70万以上残る業態だってあったりします。
この2店舗を見た時、一般的に見ると前者が勝者になるのでしょうが…後者も間違いなく勝者です。
はたまた業界は違いますが…2000億円企業であるパチンコグループの社長より、300億企業の利益率が圧倒的に優位な通販会社社長の方が高額納税者ランキングが上位だったりする事だって知ってます。
結局、売り上げと利益率というのはビジネスの重要な2つの軸であり、まさしく〜車の前後輪とも言えます。
企業として成し得えるビジネススキームを目指すのならば、これは避けて通れません。
こだわればこだわる程に利益と経営を圧迫すると言われる飲食店や飲食業。
先ずは売り上げを上げる事から、利益追求するのが通例ですが、売り上げと利益率の両方を理想確保するには、飲食店も飲食業も難題と言わざるをえません。
どちらかと言うと、ビジネスとして〜世間的に飲食業として大成しているのは当然、メジャー企業が大半です。
良し悪し(賛否)は別にして…飲食業の方々というのは、飲食店の方々とこだわりやビジネスとしての取り組みというという点では、全く着眼点が違います。
食通に訴求するような〜本物・一流・名店は飲食店がやって…、ビジネスとして売り上げと利益追求の大成は飲食業がやるというイメージの対峙的構造でしょう。
そのどちらにも勝者が存在しますし、どちらでもないとこにも勝者が存在する事も知っています。
そんな勝負論を今もまざまざと見聞きし、良い意味で僕自身は痛感しています。