18…新年の訓辞
- 2009/01/18 13:38
NOVEMBER 2008 TO NOVEMBER 2014.
2009年01月18日の記事は以下のとおりです。
本日は珍しく、ラーメンモード!
ハシゴ!!です(苦笑)
1年に何回か…「一蘭」「一風堂」のラーメンも食します。
販促までを含めた、"進化"を見に…。
福岡の相譲らない、東西の横綱・"2大企業ラーメン"。
それぞれに、味〜好み〜ウンチクを軽く超越したラーメンブランド。
ターゲットを絞る必要をほぼ皆無とし、ライトな層もコアな層も"大衆"として取り込む事が出来る、揺るぎない絶対的基盤。
そして…メジャーブランドとしての緻密な戦略構造。
時には、役者顔負けの演技?までをもさらけ出す。
僕が十数年前…学生時代に天神・西通りのレストランバーでバイトしていた時の「一風堂」(今の大名本店)はまだ、家業か個人商店レベルであった…。
※「一蘭」が那の川に出来たばかり位の時でもある。
※僕は「一風堂」は基本的に大名本店にしか行かない。
久々に食す「一風堂」で、"博多からから麺(※写真)"(900円)を。
なぜか「一風堂」に行く時は、テーブル(カウンター)に置かれている"辛子入りのモヤシ"のイメージが脳裏をよぎる(笑)
数年前にリニューアルした店の席に着いても、何を食べても、僕が思い浮かべるのは……
"企業のラーメン"ではなく…
"家業時代の記憶"である……。
いつかは…このお店についても、このブログで紹介する日が来ると思っていた。
僕が近年…一番行っているであろうラーメン屋。
ラーメンマニアの方なら知ってるであろう。
………「元気一杯!」……… ※サンパレス近く、大博通りの脇。
賛否両論〜渦巻く圧倒的、存在価値。
初めて行った時は衝撃的であった!………
看板も暖簾も表札も何も掲げない…
※目印らしきモノはピンクのバケツ(※写真)。
これがお店!?
これがラーメン屋!?
""半会員制!?""
口コミの為、電話番号も明かさないとの事。
店内には"注意書き"が貼られている。
スープが命。スープから飲むこと。
※ここのスープは呼び戻しではなく、毎日作り仕込み。
■来客にも厳しい!■
何度となく、追い出される人を見た。
※以下の言動的部類。
●インターネットを見て来た。
●本を見て来た(無断で掲載している本がある為)。
●スープから口にせず、麺から食べる。
●激辛高菜から食べる。
●携帯を使用する。※写メなんて論外!
●マナーの悪い人。
……などなど。
即、退店→出入り禁止みたいである。
メニューも"グッズ"と記されている。
「普通のラーメン」・¥600
「きくらげラーメン」・¥750
「チャーシューラーメン」・¥850
「替え玉」・¥150
「小ライス」・¥150
のみである!※ラーメン…豚骨スープ1種類のみ!
ドリンク類も一切なし!
シンプルかつ純粋にラーメンのみで勝負している。
※ラーメンで勝負出来ずに、業態を増やしたり、変えたりする店とはハナから覚悟が違う。
しかも日曜日が休みである!
※おそらく?…県外や遠方からのラーメンマニア対策か?(苦笑)
「一蘭」や「一風堂」のような"企業ラーメン"とは対極を成す、究極の"家業ラーメン"。
ノスタルジックな佇まい……
古き良き時代のラーメンの記憶……
それを現代に継承するかの如く。
味わいは……臭みではない、懐かしいクリーミーかつ濃厚で、背油タップリである。具はキクラゲにチャーシュー1枚のみである。
トラディショナルな元来の豚骨ラーメンとも言える。
「一杯のラーメンに〜〜命をかけて〜〜」的、ウンチクを言うラーメン屋は多々あれど(苦笑)……
本当に…一杯のラーメンに"されど"の精神や〜覚悟・人生・生き様までを感じられるのは「元気一杯」を含めて、ごく僅かではなかろうか?
このお店に関わる全てのモノやコトの…好みや、合う、合わないは、人それぞれである。
しかし…同類に例えて申し訳ないが、ここほどフィルミークロス的、"臭い"を感じられる店は他にない。
ましてや福岡には……
それがラーメン屋である。
感服、恐れ入る………。
「元気一杯!」には、ラーメン業界独特の…TVを中心とした、ヤラセの勝ち負けシリーズ〜愚劣なランキング物〜組織票頼りの投票企画などの腐敗しきったメディア癒着体質とは、ほぼ無縁な"孤高のお店"であり続けてほしい!
ネット上のくだらない愚劣な戯言なども、もろともせず、このスタイルを貫き続けてほしい!!
群れず…媚びず…流されずに…
それこそが…熱狂的なファンに支え続けられる、リアルメジャーでもあるのだから………。
「元気一杯!」を見てて思う……混沌とした世は、本当…白く純粋に生きづらい時代であると……。
僕はこのお店から"元気"だけではなく、"勇気"や"心意気"も一杯貰っている。
ハシゴ(苦笑)の最後を締めるは…夜中にフィルミークロスから一瞬だけ、飛び出し(笑)……
薬院駅近く「八っちゃんラーメン」へ。
ここも高校時代から20年近く!通ってますが……
まさに""不変にして不偏""。
油膜の張り方は以前ほどはないにしろ……
一度食せば忘れない味わい。
「八ちゃん」も味の好みなどのウンチクを遥かに超越した"生ける伝説的ラーメン"のカテゴリーに入ると言っても過言ではない。
営業は21時〜2時30分位で、日祝と水曜は休み!
「八っちゃん」もメニューはシンプルにラーメン(※写真)¥700は1種類のスープのみ。
※飲み物はビールと日本酒だけ。あとは…極小のギョーザとたまご、おにぎり位である。
ラーメンのウンチクなど口にも活字にもしない。
"エコ箸"なんて…言葉すら、ここにはなかろう(笑)。
"営業臭さ"も一切ない!
電話番号もいつのまにか不明である(苦笑)
取材もNG?
頑なに信念を貫いている。
一杯のラーメンに全ての答えがある……
いつ行っても、大将が強烈なオーラを放っている。
最近、息子さんが一緒に切り盛りしている。
そろそろ世代交代の時期か?…
「八っちゃん」もまた、頑固一徹…"家業ラーメン"の王道中の王道である。
都心にあって……目まぐるしく移り変わる、ジャンルやシーンの流行りとは疎遠。
人が思い描く…"ラーメンの原風景"
そして…決して変わる事のない"強靭な礎"が感じられる、稀有な名店である。